ゴールドフィルドとは【ピアス・アレルギー】
ゴールドフィルドとは
ゴールドフィルドは金の板を高熱と圧力で素材の板(銅や真鍮など)に圧着したものです。「金の層の重量」が総重量の1/20以上のものを ゴールドフィルドと呼びます。
金より安価でアレルギーの可能性が低い材料として、最近では日本でもよく見かけるようになりましたが、欧米ではアンティークジュエリーなどにも見られるポピュラーな材料です。
日本でゴールドフィルドと言うと14kgfが一般的ですが、欧米では12kgfや18kgfも見られます。現在木金堂では14kgfを扱っており、これはパーツの全重量の1/20以上が14金、という意味です。
ゴールドフィルドと金メッキ
金メッキ
金メッキというのは、真鍮や銅など安価な地金の表面に20ミクロンぐらいの金のコーティングをしたものです。メッキという言葉の印象が良くないので、ゴールドプレート(GP)と呼んだりしますが、同じものです。プレート(plate)=メッキです。見た目は金と変わりませんし、金メッキが付いているうちは金属アレルギーの程度も金と変わりませんが、メッキが剥がれたり、摩擦ですり減ってくると注意が必要です。金メッキの下地にはニッケルメッキがかかっているので、金属アレルギーの方は金メッキ製品は避けたほうがいいでしょう。
ゴールドフィルド
ゴールドフィルドパーツは、銅や真鍮などのベースの表面に金の板を鍛接で貼り付けて、ローラーで圧延して作った地金です。
ゴールドフィルドワイヤーの場合は、金の筒の中にベースメタル(銅や真鍮)を流し込んで出来た丸棒を何度も圧延し細くしていく方法で作った地金です。
メッキよりもかなり金の層が分厚く、高圧高熱で圧着され、境界面が原子同士の結びつきで合金化するため、簡単にはベースの素材が露出しません。ベースの素材が露出しない限り、金と同じように金属アレルギーの心配が少ない地金です。ニッケル、コバルト、クロムなどアレルギーの可能性の高い金属は使われていません。
貴金属としての価値はともかくとして、金属アレルギーに配慮した場合は、メッキよりもゴールドフィルドのほうが安全と考え、木金堂ライトラインの金具として採用しています。
この記事の執筆者小林倫 |
「木金堂」の漆仕上げの木工芸・金属工芸について
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