漆の特徴と安全性について 漆仕上げの木工芸品はギフトにもおすすめ
漆で仕上げた美しい伝統工芸品をギフトにしませんか
漆で仕上げた木工芸は、日本を代表する伝統工芸の一つです。その美しい艶と強靭な塗膜は古来より日本人に愛用され、最上質なものは皇室への献上品にも採用されています。その長い歴史により安全性も担保されています。
プレゼントに漆仕上げの木工芸品を 漆の特徴・安全性について
漆は特有の艶と強靭な塗膜が特徴です。また、お箸などの食器の場合は、漆が体内に取り込まれる可能性もありますが、歴史に裏打ちされた確固たる安全性があるのも大きな魅力です。
こちらでは、漆を詳しく解説し、漆仕上げの木工芸品がギフトに最適な理由について見ていきましょう。
漆とは何か
漆とは、ウルシの木から分泌される樹液のことです。ウルシの木に刃物で傷をつけると、その傷を治そうと乳白色の液体を分泌します。これが漆です。このままでも生漆として使えますが、ほとんどの場合は精製され、様々な精製漆の原料となります。
漆はどのようにして乾くのか
“漆が乾く”とは一般的な“乾く”という概念とは異なります。漆の中に含まれる酵素「ラッカーゼ」が、ある温度と湿度によって活性化し、空気中の酸素と反応することで、液体から固体へと変化する現象で、「ラッカーゼ」が最も活性化するのは、温度が20~25度で湿度が75~85%のときです。つまり、湿度の高い状態が必要なため、「漆風呂」と呼ばれる専用の空間を用意して固体化させます。
漆の特性・魅力
・高い耐久性
漆が持つ大きな特徴は、高い耐久性です。耐水性、防腐性、耐アルカリ性、耐酸性、防虫・抗菌作用など幅広い耐性を誇っています。漆は、一度固まればそれを溶かす溶剤はありません。
・多様な機能性
乾燥の調節ができ、作業性に富んでいる点も漆の特徴です。拭き漆や漆塗りなど、その塗膜で木を保護するために使われることが多い漆ですが、他にも蒔絵・螺鈿(らでん)・彫漆(ちょうしつ)などの装飾に使われたり、乾漆など造形物の材料としても使われます。また、陶器の割れや欠けなどの修復作業である「金継ぎ」では接着剤としても使われます。
・経年劣化が極めて少ない
漆は「100年後が完成形」といわれ、お客様のお手元に届いた後も、その塗膜が空気中の酸素に反応して漆自体の成分が年々硬くなる特徴があります。経年劣化が少ないどころか、経年によってその塗膜はますます強固になっていくのです。
木金堂では、お手元に届きましたら「漆だから」などと敬遠せず、日常使いとして積極的に製品をお使いいただきたいです。ただ、拭き漆は大変薄い塗膜で、お届けした時点では、その塗膜はまだそれほど強固ではありません。特にお箸など毎日何回も使用されるものは、その摩擦によって塗膜がすり減ってくるかもしれません。漆が剝げてしまい気になる場合は、アフターケアも行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
漆の安全性
漆は、太古より身近な生活の中で、多様な方法で人々に使用され続けてきました。それによって人体や自然に悪影響を及ぼす事実がなかったからこそ、今でも使い続けられています。歴史に裏打ちされた安全な塗料ということです。唯一、乾いていない樹液に触るとかぶれることがありますので、それについては注意が必要です。
漆仕上げの木工芸品がギフトに最適な理由
漆の歴史は長く、約9000年前の漆工芸品が北海道から出土しており、今のところ、これが世界最古です。その後も今日に至るまで脈々と受け継がれ研ぎ澄まされてきました。それは木材を漆で保護する木工芸においても同じで、こんにち日本を代表する伝統工芸へと昇華しました。皇室への献上品などはその最たるものでしょう。
木金堂では、お箸や靴べら、ピアスなど漆仕上げの木工芸品を多数取り揃えております。日本を代表する伝統工芸品は、特別な日のギフトや大切な方へのプレゼントに大変おすすめです。
木金堂は、重要無形文化財(人間国宝)の黒田辰秋に憧れ、その長男である黒田乾吉に師事した木工芸作家が、作家活動と併行して展開しているブランドです。「良い物を長く使い続けたい、壊れたら直して使いたい、という人のための物づくり」をコンセプトに、修理・修繕に対応できるデザインを心がけております。
特別感・高級感のあるギフトをお探しなら木金堂へ
「木金堂」の漆仕上げの木工芸・金属工芸について
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